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水色の手術服。
照らされて光るメス。
なにより輝くあの光。
気を失ってしまったこともあった。
小児科勤務で良かったとは思うけど、それでも白血病だとか、小児ガンだとか、苦しんでる子供達も沢山いる。
ずっと思ってきたのは、私は看護師に向いていないのではないだろうかという事…。
「……聞いてる?ねぇ!聞いてる?」
由奈の声にハッとする。
…自分の世界に入っていた。
「あ、…ごめん、ごめん。それで、どうしたの?」
「たまにあるよね。嘉音。勤務中でも、ボーッとする時」
…それは。
………。
それは由奈には言っていないこと。
まだ本当は由奈に全てを話し切れて……いない。
……。
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