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男は落ち着きを取り戻そうと
深呼吸をして立ち上がろうとしたとき…
森の中から何かが近付いてくる…
男は気をはりつめた
…何かは話かけてきた…
???「若ぁ~?危ないところでしたねぇ?
私がこの!自作特製麻酔弾で助けなければお陀仏でしたよ?
…まぁ、自業自得ってヤツですよねぇ✨
また黙って屋敷を抜け出したんですからぁ✨」
…男は気を緩めた
男「…ハアァ…林檎おぉ…💢…てめぇいつからそこにいた!?💢」
森の中から出てきた何かは
若と呼ばれる者のお目付け役
林檎だった。
林檎「若が木の根に引っかかって倒れこんだ時からいましたよ?
いつも屋敷の警備の者達を
俺は強いと言わんばかりに投げ飛ばしている若が
女の子ひとりに手も足も出せないから…フフッ
思わず大爆笑してしまい助けるのが遅れてしまいました✨
屋敷のもの達にいいお土産話ができましたよ✨
特に
一番迷惑をかけている執事さんには持ってこいの笑い話ですね✨」
林檎は笑いながら喋る
若「…てめぇ…💢
屋敷のもんにこの事話やがったらただじゃおかねぇぞおぉ!?💢
だいたいこの女が変なんだ!!
野獣みたいな動きに野獣みたいな鳴き声!!
どうなってんだ!?」
林檎は自分の上着をかけ静かに女を抱きかかえた
林檎「そうですね…
獣並の動きや力、鳴き声もそうですが…
何よりもなんでこんな森の中心部にも等しい場所に
女の子ひとり水浴びなんかしてたのでしょうか…
しかもよく見れば身体中傷だらけですよ…」
若「…ふん、この森の中に住みついてるなんていうんじゃあねぇだろうな…
もののけ姫ってヤツか?…笑わせる」
若と呼ばれる者は鼻で笑う
林檎「そうかもしれませんよ?」
若「…馬鹿言うんじゃねぇよ林檎…
有り得ねぇだろ…
こんな大森林の中生きてくどころか
散歩すら命を落とすかもしれないんだぜ!?」
…そう
この森には
若の父親が趣味で野放し飼いしている
熊や狼、ワニや大蜘蛛
大蛇まで住み着いているというのだ
若「…俺なら大熊倒すのは意図も簡単だが
こんな小娘一匹
逆に簡単にひねり潰され……!」
林檎「…若なんかその小娘に負けたじゃないですか」
若「…黙れ…💢」
若「…帰るぞ林檎
その女起こすなよ」
林檎「ええっ!?若っ…女の子お持ち帰りぃ!?
いや~んチョベリバァ★」
若「殴るぞ?💢」
若と林檎は冗談をまじわせながら湖を後にした。
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