不気味なメール

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目に飛び込んできたのは、スパムメールのようだった。 件名は記入されていないが、内容の頭だけ表示されている文章を見ると、神様だの崇拝だの宗教じみた言葉が羅列している。 気味の悪さを感じつつ、沙耶はどんどん履歴を遡っていった。 しかしどれも同じようなメールで、宏太の言っていた友人の誘いメールらしきものは見当たらなかった。 と、ここで指が止まる。 件名が書いてあるメールを発見した。 『供物について』 沙耶は眉間にシワを寄せて首を傾げ、決定を押してそのメールの内容を確認する。 それは、以下の通りだった。 『件名:供物について 以前に予定していた通り、今日の十五時より儀式を執り行う。 供物を用意する者は十四時までに教団へ差し出すこと。 なお、鮮度確認のため供物の状態を定期的に報告せよ。』
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