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ズルズルズルズルズルズル
ズルズルズルズルズルズル
ズルズルズルズルズルズル
ズルズルズルズルズルズル
無数に何かが蠢めく音。
子供の頃、動物園の人気の無い爬虫類コーナーで聞いたことのある音。
幾重にも重なった蛇たちが少しずつ少しずつ身体を動かす時の音。
だが俺が吐き気をおぼえたのはその音のせいじゃない。
ソレは一つの何かではなく無数の物体から成る何かだった。
蛇
ドブネズミ
蜥蜴
魚
イボ蛙
カラス
手足の様に生える極太のムカデたち
犬
そして
猫。
それら全ての頭部のみ、である。
数々の動物の頭部が45リッターサイズにギチギチに凝縮されていると想像してみてくれ。
そこに無数の蟲たちが集っている。
大なり小なりの羽虫や油虫。
「なんだぁ…なんなんだぁ…」
こんな胸糞の悪い物は正直見たことがなかった。
しかし極め付けはここからだった。
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