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「ジュ……っ……」 振り向こうとするその唇をふさぐのと同時に、ワンピースのファスナーに手をかける。 「…………ん……っ……」 その吐息までをも奪いたくて。 なんどもなんどもキスをくり返す。 ……と、ゆーちゃんが突然あばれだした。 「ちょっ……ちょっと待っ ……!タイムタイム!」 …………たいむ? 「やっぱ待って……!ナシ !さっきのなしー!」 僕から逃れようとするゆーちゃんにびっくり! なんだよそれぇ……! でも僕は離さない。 離すもんか。 ここまで煽っておいて抱けないなんて、悪魔だ。 「だめだめだめ」 「いや、えっとあの、ほら、シャワーとか……」 「やだ。待てない」 ジタバタするゆーちゃんを壁に追いやると、僕はその手に指をからめて、首もとに顔を埋めた。 半ば舐めるように愛撫しつつ、もう片方の手でワンピースの裾をたくしあげる。 「……待っ……ジュンちゃ ……なんかエロい……」 んふふっ。 やっと思い知った? 僕の本性を。 いつまでも天使だと思ったら大まちがいなんだから。 「……ゆーちゃん、覚悟してね?僕だってずっと我慢してたんだから……」 溢れでる愛しさに任せて 、僕らはついにひとつになった。 ゆーちゃんは大胆になったかと思えば、めちゃくちゃ純情になったりで、緊張で震えていたりして 。 その振り幅にまんまとやられちゃった僕だったりで。 それでも可愛いすぎる彼女を、その身体を、余すことなく堪能したんだ。 そんな僕を。僕の愛し方を、ゆーちゃんは「やらしすぎる」と言ったけど。 でもね。 こんなのまだまだ序の口だってことは……今はまだ 、僕だけの秘密なのだ。 end.
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