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「なんどもなん~どもぉ~♪か~な~えよぉ~♪」
冬の星空のもと。
僕は軽快に車を走らせながら、軽快にメロディを口ずさんでいた。
「はぁ……。やっぱジュンちゃんの声ステキだなぁ」
……んふふっ。
助手席でうっとりしてるのは、僕の彼女。ゆーちゃん。
どっちかというと外に出たがりな僕らは、只今ドライブデート中。
「カリスマでしょ?」
ゆーちゃんはおもむろにシートに寄りかかる。
「声だけはね」
「だけは!?」
「あとはダメ~」
なんですと!?
「ダメじゃないよっ」
「ダメだよ」
「どこがダメですかぁ!」
「全体的に」
あっ!
言ったなコノヤロ~!
僕は手を伸ばしてゆーちゃんのわき腹をくすぐる。
このこのこのこのーっ!
「やははははっ!ちょ、ちょっと待ってーっ!」
「ゴメンナサイはー!?」
「やーっ!わかった!わかったから前!前見て!」
「は~や~く~」
「ひゃははっ!!ごめんなさ~い!」
付き合って3ヵ月。
僕らはいつもこんな調子で、くだらないやりとりでじゃれ合ってる。
ゆーちゃんは冗談好きで、いつも僕をいじるけど、明るくて素直でめっちゃ優しい。
今どき珍しいくらい純粋だし、年下なのに気が回るいい子だ。
そんなゆーちゃんが、僕は大好きで。
好きで好きで好きで好きで。
だからね……。
大切にしたい、って思ってるんだ。
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