case1:JS

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好きだなぁ。 後ろ姿も好き。 なんか変な体制で写メ撮ってるけど。 そんなところも可愛い。 クルクル変わる表情も好き。 僕をおちょくる態度も好き。 全部。 全部が、大好き……。 ムーディーな夜景にやられちゃったみたい。 いつもは自粛している僕も、この時ばかりは我慢できずに、後ろからゆーちゃんの体に腕を回した。 「わっ!」 「寒いからあっためてあげるぅ」 「あ、ど、どうも」 うぷぷ。 どもってるし。 「あったかいね」 「うん……」 あーなんか。 僕、今、幸せだ。 ずーっとこうしてたい……。 抱きしめる腕に力が入る。 と、同時に、ゆーちゃんの様子が急変した。 「……そろそろ帰ろっか!」 ………え? 「え?もう?」 「うん。ジュンちゃん、カゼ引いたら大変」 パッと、僕の腕をすり抜けるゆーちゃん。 ……………。 あれ? なんか変……? 「だいじょーぶだよ。まだ来たばっかじゃん」 っておい! おいおいおい! スタスタ歩いていくゆーちゃんにビックリ! あ。はっはーん。 さては照れてんのか? どこまでも楽天的な僕は、半ばにやけながら彼女に駆け寄った。 でも。 腕をつかんで、ゆーちゃんの顔を覗き込んで、事の重大さを知ったんだ。 「ゆーちゃん……?」 なんで……そんな顔してんの?  
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