第3章 ピンクの携帯

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玄関を開けると新谷のおばちゃんが立っていた。 手に封筒を持っている。 「これ昼間届いてた荷物なんだけど、中西さん居なかったから預かっておいたわよ」 「あー、それはありがとうございます」 「配達の人が、引越し前の住所宛で来ていたから、大分届くの遅くなっちゃったって言ってたわよ」 確かに住所変更の手続きをしたのは、ほんの数日前だ。 お礼を言い封筒を受け取る。 B4サイズの封筒。 中身は書類とかではない。 拳大の大きさの物が入っている。 封筒を裏返したが、送り主の名前は書いてない。 嫌な予感がした。 少しためらったが、封を切ってみる。 ゴト 封筒から落ちたのはピンクの携帯だった・・・。
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