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「これは・・・」
見覚えがある携帯だった。
間違いなく美樹の携帯だ。
なぜここに?
恐る恐る手に取ってみる。
電源は切れてる。
電源を付けてみる。
液晶に文字が浮かんだ。
ずっと電源が切ってあったため、まだ電池は残っていたようだ。
メールボックスを見て、一番最近送ったメールを見てみる。
2015/05/27 21:34
『生まれ変わったら、今度は俊也さんに愛される女になれるかな』
見覚えがあった。
送った時間は約30分前だ。
慌てて自分の携帯を確かめる。
そのメールは確かにその時間に自分に届いていた。
この携帯から送られたのか?
いや、そんなはずはない。
新谷のおばちゃんは荷物を昼に預かったと言っていた。
30分前に送れるはずがない。
そのとき携帯の着信音が鳴った。
「うわ」
びっくりして、手に持っていた携帯を落とす。
いや、鳴ったのは俺の携帯だ。
見ると雄太からだった。
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