第1章 メール

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美樹との交際は、順調なスタートを切った。 美樹は俺を深く愛してくれた。 一日に何通もメールが来た。 毎朝俺の起きる時間に 『おはよう』 とメールをくれた。 家が近かったこともあり、手料理を作りに来てくれた。 付き合い始めて2週間ほど経った土曜日、俺が家にいると、チャイムが鳴った。 出てみると買い物袋を下げた美樹がいた。 「驚かせようと思って」 照れながら美樹は言った。 美樹の手料理は美味しかった。 そして、その夜2人は結ばれた。 俺が合鍵を渡すと、美樹は頻繁に料理を作りに来てくれた。 料理を作り、それでも俺が帰って来ないと、掃除をして待っていてくれた。 だが、美樹は嫉妬深く、俺を束縛したがった。
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