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毎日何十回もの電話、メールが来た。
電話には出なかったが、メールには
『あたしのことそんなに嫌いになったの?
俊也さんに嫌われたら、あたしどう生きていけばいいの?』
と書いてあった。俺は美樹からの電話もメールも着信拒否した。
そうしたら非通知で掛けてこられたので、非通知も拒否した。
家にも何回も来られた。
合鍵は取り返していたので、中には入られなかったが、ドアを叩きながら泣いて謝り、別れないでと懇願してきた。
やむなく、警察に通報した。
警察では厳重注意されたらしいが、それで諦める美樹ではないと分かっていた。
会社についてはちゃんと教えていなかったことが幸いした。
美樹の方が全然良い会社に勤めていたのでバツ悪く、誤魔化していたのだ。
会社にも来られていたら仕事どころではなくなっていただろう。
それでも俺はノイローゼになりかかっていた。
アパートの契約更新の時期とちょうど重なっていたので、俺は美樹に黙って引っ越した。
携帯も変えた。
そうして俺は美樹から解放された。
ちょうど1ヶ月前のことだ。
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