第1章 メール

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もう来ることないと思っていた美樹からの『おはよう』メール。 どこで新しいメアドを知ったんだろう? 俺の友達の雄太を紹介したことはあった。 女っ気無かった雄太が、 「お前ばっか彼女作りやがって。その友達紹介してくれ」 と言うので俺、雄太、美樹、美樹の友達の明子の4人で飲みに行ったのだ。 残念ながら雄太と明子はお互い好みじゃなかったらしかった。 しかし、連絡先くらいは交換していただろう。 となると、美樹か明子が雄太に連絡し、俺の新しい連絡先を聞くことは可能だ。 しかし雄太には事情を話し、俺の新しい連絡先を聞かれても、絶対教えるなと言ってある。 まさか興信所にでも頼んだのだろうか? 美樹ならやりかねない。 またメールが来た。 『電話もメールも繋がらないよ。ねえ、どうしたの?』 急いでまた着信拒否をした。 はやく支度しないと会議に遅れてしまう。 眠気はもう感じていなかった。
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