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なんとか会議に間に合い、無事昼休みを迎えた。
すると待っていたかのように、メールが来た。
美樹からだった。
『今日は会議でしょ?お疲れ様。
そろそろお昼休みだよね?
ねえ、俊也さんの声聞きたいよ』
背中に冷たいものが走った。
拒否設定したはずなのに何故?
確かめてみるが、間違いなく拒否されているはずだ。
最新機種のはずなのにちゃんと機能してないのか?
とりあえず雄太に電話して俺の連絡先教えたか確かめてみた。
答えはNOだった。
雄太ははっきり
「教えていないし、聞かれてもいない」
と答えた。
それからもメールは頻繁に来た。電話は拒否できているようだが、メールは拒否出来ていないのだ。
機種変更した店にも行ってみた。
しかし店員も
「これで拒否出来てるはずですけどね~。一応私がやり直しておきました。
これでもまたメール来たら、また持ってきてください。同型の別の機種に無料で変更します。もちろん番号はそのままで」
結局解決しないまま帰宅した。
その夜美樹からメールが来た。
次の休みに機種変更に行こうと思った。
だが、その間にもメールはどんどん過激になっていった。
『やっぱり、あたしは俊也さんがいないと駄目だよ。会いたい、声聞きたいよ』
『もうあたし疲れたよ』
『生きていく希望が何も無い。あたしはこのまま死んでいくのかな?』
『俊也さん、あたしが死んだらお葬式には来てくれる?』
メールなど開かなければいいのだが、なぜか俺はメールが来るたびにそれを開いてしまうのだ。
無意識で行ういつもの習慣のように。
また、美樹からのメールはおかしな時があった。
休日なのに、平日起きる時間にメールが来た。
その逆もあった。
以前はそんなことなかったのに。
晴れなのに
『今日は雨だけど気をつけてね』
と来たこともあった。
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