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「鴉捕魔音…?」
聞いたことのない名前。
『開発者です。わたしとマノちゃんの』
答えるハノンの声は、画面に表示させる文字と同じくらい、淡々としている。
「ええっと……つまり、お前ら300年前からいんのか!?」
『そういうことだよ、少年』
パソコンの画面が、切り替わる。
映し出されたのは、マノン。
ニヤニヤと嫌な笑いをうかべ、意地悪な目でこちらを見ている。
画面に映し出された映像でしかないのかもしれないが、明らかに、見られている視線を感じる。
『嘘だよマノちゃん!!だって、わたし達の……』
『そのデータは、間違っている』
冷たい表情で、ピシャリとマノンは言う。
「は?なにがどうして…つか、なんでお前」
『マノちゃん、マスターの死亡は15年前で…』
『五月蝿い。片方ずつ対応させろ』
めんどうそうに言ったマノンの背後に、文字が新たに映し出される。
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