第2章 I believed in……

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ハノンの声に、マノンは口の形だけで笑っている。 『マノちゃん、何を考えてるの?』 『なんだと思いたい?』 それだけを言って、画面が消える。 「おいちょっと!!?」 部屋が、静まりかえる。 「これ、まさかいきなりゲーム始まってますとか言わねえだろうな!?」 『いえ、マノちゃんならやりかねません』 バッバッと周囲を見回す少年の耳に、深い溜め息が聞こえた。 『誰がするか。始まってんのは間違いでもねーけどな』 「おい!!」 どこかから聞こえた声を、探す。 ルールもペナルティも知らされないまま、得体のしれない状況に放り込まれるのは、無謀が過ぎる。 ルールを教えてもらえることを前提に、話をしているあたり。かなり甘えがあるかもしれないが、少年は気づいていない。 『まずは逃げ切って、資料室にたどり着けよ。話はそれからだ』 資料室にたどり着け。 「は?」
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