第2章

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「ーーーーなっ…………っ!」 今のは、何だ。 これは現実か?それとも夢か? 史弥が言った言葉が、理解出来ない。 「お願いだ…………上総。1回だけでいいから……………っ、」 俺の返事を待たずに、史弥は下の方に手を伸ばし俺の股間をズボンの上から触る。 その感触に、自分の体が異様にビクついた。 「…………今日、おばさんが仕事でいない事は知ってるんだ。だから、上総…………っ!」 「ーーーーーーっ、」 確かに、今日、母さんは夜勤だ。 そうか。最近、母さんのシフトを聞いてきてたのはこの為だったのか、史弥。 「………それでも、ダメ、だ……っ!史弥っ、それ以上はやめろ………っ!」 もたつきながらもベルトを外し、下着の上から触れてきた史弥の手に、当然のようにソコは反応する。 「なぜ……っ?上総、君のはこんなに反応してるのに。」 「1度でも、抱いてしまったらっ!」 色情を含む史弥の声。やめろ。そんな煽るような声で、俺を呼ばないでくれ。 「1度でも、お前の肌を知ってしまったら、俺はお前を一生忘れられなくなる…………っ!」 この先の未来。お前と一緒に歩いていくことなど叶いやしないのに。 これからの長い人生、お前は1人で寂しく生きていけと。 絶望を感じながら、一生お前を思い続けろと。 史弥。お前は、俺にそんな残酷な仕打ちをしようとしているのか。
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