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「……ッ」
兄がなぜ自分に会いに来ようとするのか。
なぜ自分の居場所を知っているのか。
そもそもなぜメールを送れたのか。
疑問に思うことは山ほどあった。
一つわかっているのは【あの日】に兄が自分のもとに来るということだけ。
兄の有言実行な性格は昔からずっと変わっていない。
『来る』と言ったからには来るのだろう。
それを阻止する術を青年は持っていない。
それこそ、昔からずっと。
「なんで来るんだよ、バカ兄貴……ッ」
絞り出した声か震え、小さくホームに反響した。
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