六月二十八日

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背筋に冷たい汗が流れた。 ピロン♪ また、メールが届いた。 《送信者:颯太   題名:無題 いま#@&駅だよ。  》 駅名が文字化けしている。 だが、それだけでも場所を特定することができた。 文字数が三文字の駅はあの地下鉄で一つだけ--いまいる駅の二つ隣の駅だけだ。 区間は短いから電車がこの駅に着くのはあと五分ほどだろう。 青年は身体を反転させると、上ったばかりの階段を勢いよく駆け下りた。
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