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「ふあぁ……なんか色々有りすぎて疲れちゃったなぁ……栗花落くんが来るまでちょっと休んで、ん?」
扉を開けた瞬間、なにか妙な違和感を感じて足を止めた。
少しだけ重い気がする。
さっきまで散々感じていた嫌な重み。
他の部屋に比べ異常に暗い室内。
他人の部屋に来たような、そんな感じ。
「なんだろう、これ……きゃあっ!?」
ゴウッという激しい音と共に、室内から吹いた強風により廊下に投げ出される。
そのまま私を拒絶するかのように目の前で扉は閉まってしまった。
床に打ちつけたお尻がジンジンと痛む。
「な、なに……なに今の……?」
窓なんて開いてなかったし、第一不意打ちとはいえ、私が吹き飛ばされる程の風が室内で起こるなんて。
立ち上がって扉を開けようとしてみるものの、鍵も掛かっていない筈の扉は全く開かなかった。
まるで内側からなにかに押さえられているみたい。
――キィ……
「え……?」
横から聞こえた音に振り返る。
扉が開いていた。
「あそこ……物置……?」
え、なんで開いたの?
この家私以外いない筈なのに。
「……行ってみよう」
物置部屋へ(次へ)
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