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フワフワする。
まるで水底に沈んでいくような感覚。
これは夢だろうか。
だが、それにしては思考がはっきりし過ぎているような。
体の感覚は無い。
曖昧な境界線。
しかし唐突に襲ってきた衝撃。
体が後ろに強く引かれた。
急激に感覚が戻ってくる。
後頭部に感じる鈍痛。
闇が、開けていく――。
「いった……!?」
重い瞼を開けると、目の前には闇。
いや……どこかの部屋のようだ。
電気がついていない。
よく目を凝らして観察する。
床が天井で天井が床で?
逆さまの世界。
そして足元には……ベッドの側面。
以上から推測出来ること。
どうやら私は、落ちたらしい。
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