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「メールには、下平いずみの自宅の電話番号が書いてあったから、さっき一応電話してみたんだ。ぜんぜん関係ない人の番号だったら、間違えました、って言えばいいしな」
「どうだった?」
河田が聞く。
「誰もでなかった」
下平いずみの自宅へ電話をかけたのは、カフェをでた後だった。
「電話はつながったんだな」
「うん。でも、いつまでも呼び出し音が鳴るだけで、不在なのか、結局誰もでなかった。どうせ、ウソの電話番号なんだろうけどね」
わたしたちはJR山手線内回りに乗った。
田端駅に着くと、下平いずみにメールを送った。
「田端駅に着きました。
今から、住所の場所へ行きます。」
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