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>「無事に成功しました。少し電気を使いすぎてしまいまして、お声掛けいただいてもすぐにお答えできないと思います。すぐ終わります」
「おいおい、マジかよ、大丈夫か? まあ電気だったら、充電すりゃー、直るのかなー、うーん」
少し思案していると、先程までの目覚めが嘘のように眠気が襲ってきた。
「ふぁぁああ~、まだ朝早いし休みだし、二度寝すっか」
◆◆◆◆◆
時刻は昼過ぎ、相変わらずの曇り空の控え目な光が、部屋を薄暗くしている。
スッ、と男は上半身を起こした。携帯にメールがある。
>「睡眠も寝覚めも完璧のようですね。なによりです。体は大事にしないといけません」
「いやー、ほんとほんと、最高だね。生まれ変わったような気分だ。あーもう昼過ぎか、腹減ったな」
何も買い置きしていないのだから、何もないことを知りつつ、男は何かないか見回す。
一昨日も食べたハンバーガーの包みを見つけた。
「おおー、残ってる! あれ、残したっけ、全部食わなかったっけ。まあいいや」
男はハンバーガーを頬張った。
ピクルスが入っていたが、今度も構わずかじってしまった。
「あっ、ピクル・・・お! 美味いぞ! こんなに美味いものを捨ててたのか、もったいねぇなー」
ハンバーガーを完食した男。
「ん~? 腹になんか入れたからかなぁ、眠くなってきた。昼寝すっか」
耐え難い睡魔に襲われ、男はそのまま倒れるように睡眠に入った。
◆◆◆◆◆
夜。大雨の音と、雷。
一昨日のように激しい音が、男の部屋に響いている。
明かりはついていない、稲光だけがが部屋を男をときおり照らす。
「うあ、また雷か、怖ぇ」
部屋の明かりをつけようとするより前に、携帯のことを思い出した。
部屋は暗いが見えないわけではない、枕元の携帯を手にする。
メールの着信がある。
>「お別れの挨拶です。これが最後になります。最高の出会いに感謝致します」
「お別れって・・・、おいおいなんだよ、電気足りなくなったのか? あれっ?」
いつものメールとは違い、大量に改行があることに気がついた。
メールをスクロールしていく。
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