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微かな震えが、 やがて地響きへと変わるのに、 そう時間はかからなかった 眼では捉えられない程度の埃が、 私の身体に降り注ぐ 今日も1日、 綺麗なままでいたいのに、 列車が到着するたびに舞い上がるこの埃に耐えるのは、 なんとなく嫌な気持ちにさせられる 朝からバターの甘い香りに包まれた、 あのベーカリーのパン達も、 この埃にさらされているのかしら
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