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膝上10センチのスカート丈の制服を着た女子高生の彼女
彼女は時折、
私の前で立ち止まり、
私の履いている靴を眺めていた事がある
卒業式の日、
眼を真っ赤にして私の前を通り過ぎて行った彼女
進学なのか就職なのか
いずれにせよ、
今は新年度が始まるまでのわずかな一時
彼女は同世代の男の子の手を捕って、
改札へと消えて行った
私は彼女に向かって、
笑顔を向けながら手を振った
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