第11章 戯れるミツバチ ①

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手を引かれたまま 長く薄暗い廊下を突きあたりまで進む。 その角に 一際威圧的な両開きの扉が現れると 誰の部屋なのか一目で分った。 「ノックを――」 悪びれず和樹が言う。 「えっ!?僕が?」 「当然でしょ。招かれたのは君だ」 自分はあくまで付き添いだと言わんばかり。 和樹は僕を前面に押し出した。 仕方なく――。 「……こんばんは。お招きありがとうございます」 ノックする。
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