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「どうだった?僕の彼氏は――」
和樹が現れたのは翌日。
また早朝。
「……いっつも寝込み襲うのやめてくれないかな」
どうせ僕と別れた後
白馬の王子が向かったのは彼のところだ。
「食べるかい?おみやげのマカロンだ」
寝不足の
――そのくせ血色のいい顔して。
「いらないよ。朝っぱらから」
バニラの甘い匂い。
「いいや、今日は大目に糖分とっといた方がいいぞ?」
「へ?」
それ以上に甘い――小悪魔の笑み。
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