第11章 戯れるミツバチ ①

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その目はまるで同情するように 僕に拒否権はないと言っている。 「……もし拒んだら?」 「拒んだら?怖いこと言うね」 本気か 冗談か分からないけれど。 「身の破滅さ」 恋が実るどころの話じゃない なんて脅すから――。 「何時?」 僕は震える手で ベッドに放られたマカロンに手を伸ばす。 「20時に迎えに来る」 「ああ……クソ」 ヤケになって 朝から両手に頬張った。
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