第11章 戯れるミツバチ ①

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結局得られた情報は 1・彼を拒めないこと 2・彼はサイコじゃないってこと たったそれだけだ。 『怖がらないで、ミツバチくん――』 『愛が欲しいなら君の本能に従うんだ』 九条さんはそう言ったけど。 彼の言葉が正しいならば 『今夜は布団にもぐったまま 外に出ない方が身のためだ』 と――僕の本能は言っている。 『なら何が怖い?』 何が? 分からない。 彼をよく知らないもの。 それでも 「……ハンパじゃない」 身体がチリチリ焼けるようなこの危機感は――。
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