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真っ先に思ったね、だって転生した異世界が平和なんだもん。あれだよ?魔王と王様仲が良いんだよ?人間と魔族も交流してるんだよ?
結論、転生したけどやることが無い。
あぁ、言い忘れてたけど王様の名前はリエク・ジルト。王様と呼ばれているが31歳とかなり若く、金髪蒼眼のまぁまぁイケメンな男性だ。
私は葉群郁(はむら かおる)、転生する昨日までは女子高生をやってた18歳だ。髪は黒でショートヘア、今朝確認したら何故か黒から変化していた橙色の眼をしている。
転生した昨日は街の人にお世話になり、今着ている薄手の半袖シャツとズボンは「せっかくだから」と貰った物で、転生する前まで着ていた制服(セーラーとスカート)はすでに洗濯してこのお城にある来客用の部屋に運んであるらしい。
おっと、話の途中だったのを忘れてた。
「平和なんだろ?ならいいじゃねぇか。平和なのは良いことだ」
そう言うと、王様…リエクは「しかし…」と申し訳無さそうな顔で言う。
「確かにいきなり異世界に来たら驚くだろうけど……そんな驚きを忘れてしまう程に、この世界…【クリエルト】の人の優しさとかに触れてさ。どうでもよくなったんだよ」
だから、
「気にしなくていいって。何とかなると思うから」
まぁ、やることまだ決まってないし、かなり情けない言葉になってしまうけどな。
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