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「………」
「………」
満月の夜が明けた早朝。
ジャラジャラと鳴る鍵の音に、ロッソは反応しなかった。
機嫌が悪いのだろうな…。
昨夜はロゼのところに長居をしてしまって、ロッソはお預けのまま。
しかも隣で何があったのか説明される暇もなかったわけだから。
「あの…ロッソ…?」
呼び掛けても、青白い顔は振り返らない。
怒っているのも当然だ。
ディナーを食べると決めた寸前で、ご馳走に逃げられたのだから。
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