ヤンキーなあの娘

暴力的女神様降臨

俺は藤原純一(ﾌｼﾞﾜﾗｼﾞｭﾝｲﾁ)。

高校生活３年目。俺は家庭の都合で独り暮らしをしている。父さんと母さんは俺がまだ小さい頃に離婚していて、今は父さんだけが俺の家族だ。　

母さんとの思い出はほとんどなく、顔さえろくに思い出せないし、ていうか母さんがどんな生活をしているかもわからない。もしかしたら父親違いの兄弟ができてたりしてるかもしれない。

男手一つだからって父さんは生活に苦労することはなく、それなりにいい仕事に就いているらしく、俺が不憫な思いをすることは未だにない。
滅多に家に帰らないから、お互いに会話が少ないのが少し寂しかったりもするけど……

とにかく、俺は普通に、平和に今までを過ごしてきた。

運動は人並み。勉強も人並み。外見は……それなりに気を遣ってるけど、カッコいいとか言われた記憶はない。

まぁ、特徴がないんだろうな。なんかへこむ……。

友達ならそれなりにいるけど、彼女はできたことがない。一応告白等をされたことはあるけど……そこは理想の彼女像を崩したくはない。自分に妥協を許さないのが俺のポリシーだ。うん。ただの言い訳なんだけどな。