暴力的女神様降臨

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「純一ぃ、女の子に重いって単語は厳禁なんだからね。そんなんじゃいつまで経っても彼女いない歴に終止符は打てないぞ?」 「よ、余計なお世話だよ!とにかくどいてくれ。本当に遅刻してもいいのか?」 呑気に「あ、そうだったねぇ」と笑いながら俺から離れた。 俺に北沢に山口。この3人でいつも学校でもどこでも一緒にいる。はしゃいでバカやったり、時には何かしら落ち込んでいる時に慰め合ったり。2人がいなかったら俺の今までの充実した日々はなかっただろう。 授業が始まる5分前に学校に着いた。どうでもいいけど、山口が変に時間を無駄にしなかったらもう少し余裕があったと思うんだが……まぁ過ぎたことだし、なんとか間に合ったから気にしないようにしよう。 俺が通う高校はそこそこ大きな県立高校。 大して勉強せずに入学できたし、地元だから顔見知りもたくさんいる。 刺激的な行事などは特にないから、それは物足りないと感じているが。それでも毎日はそれなりに楽しくて充実していて、この学校に入学して良かったとしみじみ思う。 「じゃ、また放課後な」 「早く彼女できるといいねぇ」 2人と別れて自分のクラスの教室に向かう。残念ながら2人とは別のクラスだ。 ていうか山口のヤツまだ言ってるし……。  
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