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彼女ねぇ……できればいいなぁとは思うけど、理想の彼女像……俺がこだわり過ぎなのか?
妥協して適当な女の子と付き合っても絶対に長続きしないし……
でもそんなこと言ってたらもう高校3年生だもんなぁ。
このまま高校生活を彼女がいないまま過ごすことになるのか……一度でいいから好きな娘に夢中になれるような青春を過ごしたいもんだ。
「うぃーす……」
教室に入り、適当に挨拶をした。先生はまだいないが、他の生徒たちは各々の席に着いている。
それに顔見知りだが、仲良く会話するような人間はこのクラスにはいない。反応はしてくれるが挨拶が帰ってくることはなかった。
決して友達が少ない、暗い奴ではない。ここ重要。
「お前ふざけんなよ!」
「私たちが言ったのは焼きそばパン!誰がカレーパン買ってこいって言ったよ!」
席に着くなり、離れた席の方から叫び声が聞こえてきた。
「す、すいません……すぐに買い直しますから……」
「今更コンビニに行って買い直すってのか?もういいよ。ほんっとにアンタは使えない人間だね。クズが」
見てみると女子2人がある男子生徒にからんでいるようだった。
話の内容的に女子2人は男子生徒にコンビニまでパンを買いにいかせたらしい。適当に買いにいかせといて後から違うものを要求したんだろう。
典型的ないじめっ子にいじめられっ子だな。
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