第1章

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その様子を見ていた恭四郎は 「雅也は、よほど彩音さんが好きなんだね。婚約したから、二人は許婚と言う立場だよ」と言う。 綾乃は自分の孫が好きな人と一緒になれる喜びをかみしめていた。 「恭四郎さん。ありがとうね。私は彩音の嬉しそうな顔をみられてうれしいよ。後はひ孫の顔が早くみたいね」と言うと微笑んでいる。 恭四郎さんは「そうだな、だがまだ高校生だ。大学卒業して社会人になるまであと雅也は6年はかかるだろう。わしらはせいぜい長生きしないとな」と言うと綾乃を見て微笑む。 雅也が「お爺さん、綾乃さんと昔恋人同士だったのでしょう。なら今も恋人同士になってぼく達と時々ダブルデートをしましょう」と言う雅也の提案に 恭四郎は頬を染めて嬉しそうに「そうだな。それもいいかもしれんな。どうです。綾乃さん」と綾乃を見る。 綾乃も、顔を真っ赤にしながら「それは楽しそうですね」と返事を返す。
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