170人が本棚に入れています
本棚に追加
その様子を見て、雅也とジェラルドは顔を見合わせて笑い出した。
彩音は、真剣に言ったつもりなのになぜ笑われるのか分からなかった。
雅也が「ごめん、ごめん。怒った顔がかわいかったからついね」と言いながらもまだ笑っている。
ジェラルドは「ぼく達は彩音と呼び捨てにしているよ。だから、彩音にも呼び捨てにしてもらいたいんだ。わかるかな。平等意識が働くのでね」
と言うジェラルドの言葉に彩音は、まだ少し怒った顔をしながらも
「分かりました。雅也とジェラルドの言う事を理解しました。これでよいのですね」
二人は、その言葉に満足した様で笑顔になっていた。
内心彩音は、呼び方なんてどうでもいいじゃないのと思っていた。
雅也が「今日はこれまでにして、帰ろうぜ。そうだ、ハンバーガーを食べて新入生歓迎会をやろう」と言う。
ジェラルドが「まだほかの部員に紹介していないだろう。それが済んでからにしなよ」と雅也に言う。
最初のコメントを投稿しよう!