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雅也が「彩音、誰かの為に弾こうなんて思ったことはないの」と涼しげな瞳を彩音に向けて言う。
彩音は「今までそんなこと思った事ないわ。でも、聞いてほしいと思う人は一人いるかしら」と言う彩音の言葉に雅也が反応する。
「それは誰だい」
彩音は「おばあちゃんよ。私は、おばあちゃんが大好きなの。おばあちゃんに聞いてもらいたいな。もしコンクールに行くのなら、ぜひおばあちゃんにも来てもらいたいわ」と彩音の顔には微笑みが浮かべられていた。
雅也は「彩音の大好きなおばあちゃんにあってみたいな。彩音、おばあちゃんの為にピアノコンクールでピアノを弾いて見たらどうだい」と言う。
彩音は「コンクールも、おばあちゃんの為に弾くと思えば楽しいかもしれないわね」と言うと微笑む。
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