第1章

55/97
前へ
/97ページ
次へ
雅也は綾乃に「こんにちは、初めまして、僕高橋雅也と言います。彩音さんとは同じ高校のピアノクラブの部員なんです。今日はお邪魔しています。とても素敵なピアノですね。とてもお手入れされていますね」と言うと微笑んでいる。 綾乃は、その笑顔に見覚えがあった「ままあ、素敵な殿方です事。彩音の祖母の綾乃です。これから彩音がお世話になると思いますが、よろしくお願いしますね」と言い笑顔を見せる。 すこぶる機嫌が良い。 彩音は綾乃の態度から雅也の事を気に入っていると言う事が良く分かった。 雅也は「こちらこそよろしくお願いします」と礼儀正しく言う。 綾乃は、満足した様子で自分の部屋に帰っていく。 入れ替わりに初音が紅茶を持ってきてくれた。 ソファーの前のテーブルに置くと「二人とも仲良くね」と言い残してキッチンへと行く。 彩音は「お母さん。何言っているのよ」と言い顔を赤らめている。 雅也も、初音の言葉に照れている様子だった。
/97ページ

最初のコメントを投稿しよう!

170人が本棚に入れています
本棚に追加