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「雅也、気にしないでね」と彩音が言うと、
雅也は「いやあお母さんの言うとおりだよ。仲良くしなくちゃね」と言いながら笑っている。
彩音は、雅也って面白い人なのかもしれないと思った。
雅也と一緒に紅茶を飲みながら、雑談を始めるが雅也の方が聞いてくることが多かった。
「彩音は何人家族なの」と言われて、
「5人家族だよ。両親と、祖母と、弟とね。意外に賑やかなのよ」と言うと笑う彩音だった。
雅也は「彩音は弟さんとは仲いいの」
「ええ、喧嘩するぐらいに仲がいいよ。もういつも生意気な事ばかり言っているからね」と言うと笑っている。
それを聞いた雅也は「うらやましいな、僕の所は仲悪いんだ。お互いに合わなくてさ、顔見る度に喧嘩になるんだ。何故だろうね」と言うと苦笑いをしている。
彩音は、雅也の見せる寂しそうな顔を見て胸がちくりとするのを感じていた。
彩音は、自分の感情に驚いていた。
彩音は、雅也と一緒にいると、段々と自分が変わっていくような気がしてきた。
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