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これはいけないと思い彩音が頭を横に振る。
雅也は、そんな彩音を見て笑いながら「どうしたの彩音」と微笑み見かけてくる。
彩音は慌てて「いいえ何でもないわ。ただ、一般市民の家に来ても、雅也に合うものなんかないのにと思ったの」と話を逸らす。
雅也は彩音に「彩音は、いつも一般市民と言うね。資産家とどう違うの。家のお金は、全て父の物だよ。ぼくの物じゃないよ。
僕は長男だから、後継ぎかもしれないけど、僕にも弟がいてね仲良くないんだ。母は弟をかわいがっていてね。弟の方に跡を継がせたいんだ。
アハハハハ、お家騒動見たいなのにならなければいいのにね。僕はどちらでもいいんだけどね。弟が継ぎたければ譲るよ。そして、ぼくは好きな事をするよ」と言うと、彩音を見つめて微笑む。
彩音は、雅也に見つめられて、また胸がドキリとなった。自分のほほが赤くなってくるのを感じていた。
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