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彩音は「母が喜ぶわ。雅也の事気に入っているみたいだから」と言うと雅也と一緒にダイニングへと行く。
すると、父はもう帰ってきていて席についていた。
父の顔は、とても心配している様子だった。
母と祖母だけはニヤニヤと笑っていた。
食事中は、いつもの様にとても賑やかな雰囲気だった。
雅也は、微笑みながら話を聞いている。
高次が「ねえちゃん、高橋さんと結婚するの。二人何だかいい雰囲気だけど」と言うと父が咳込む。
そして「何言っているんだ高次まだ早い。彩音は高校生だぞ」と怒っているが、顔は青ざめている。
それを見た雅也は「いずれはそうなりたいですね」とクールに言う。
それを聞いて、彩音も父と同じように噴出していた。
「何言っているんですか。雅也」と言うと雅也の顔を見つめる。
母と祖母は、二人して「楽しみだね。雅也さんなら申し分ないよね。おばあちゃん」
「そうだね。本当にいい男だよね。雅也君は」と綾乃も言うと喜んでいる。
高次は、してやったりと言う顔になって笑っている。
父だけが青ざめた顔をしたまま、目が点になっていた。
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