第1章

62/97
前へ
/97ページ
次へ
彩音はあまりの驚きに言葉が出ない。 雅也に胸のときめきを感じていた。 しかし、それが恋というものかは分からない。 彩音は、このままここに居たら雅也のペースに、はまり込んでしまいそうになるとおもった。 本当に雅也は私が好きなのだろうか。 それとも何か思惑があるではないのか。 とりあえずは冷静になる事が必要だった。 彩音は「雅也、私、今こんがらがっているから、帰らせて、お願い。また明日ね」と言うと雅也から離れようとした。 雅也は一瞬力を入れて、彩音を抱きしめると彩音の頬に軽くキスをした。 そして、彩音から離れる。 彩音はまともに雅也の顔が見られない。 そのまま、雅也から離れて帰っていく。 彩音の胸はドキドキしぱなしだった。 部屋に帰った彩音は、冷静になろうとしたが、胸がざわつき始めていた。 何故、雅也はあんな行動に出たのか分からない。 深い意味があるんじゃないのかと思ってしまう。 単純に考えれば、ただ単に私の事が好きなだけなのかもしれない。
/97ページ

最初のコメントを投稿しよう!

170人が本棚に入れています
本棚に追加