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「このピアノクラブに入りたいの」と彩音の顔を見ながら問いかける。
彩音は、真剣な顔をして答える。
「はい入りたいのですが。私、小さなときからピアノをやっていて、高校に入ったらピアノクラブに入ろうと思っていました。あのう、ここのピアノクラブって入れないのですか」と質問を投げかける。
彩音が、答えをまっていたら雅也は、
「いやあ、君がそれほど望むならば、歓迎するよ。さあ入りたまえ。これに書いてね。サインしたら君はこのピアノクラブの部員だよ。遠慮しないでピアノを弾くといいよ。
ピアノの大会なんかもあるから出たい時は言ってくれれば手続きをするからね。それから、他の部員は、また改めて、紹介するから。
まずは、僕はピアノクラブの部長の、高橋正也、二年生だよ。それにこの金髪の少年は、ジェラルド・ダニエルソン僕と同じ二年生だよ。
他にも、部員はいるけれど、皆忙しくてたまにしか来れなくてね、ほとんど、僕とジェラルドだけなんだ。よろしくね」と言うと、雅也は彩音に握手を求めた。
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