第1章

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彩音は、笑顔で「おばあちゃんよかったね。好きな人と一緒にいられるのはとても心安らぐよね」と言うと 綾乃は「そうだね。彩音。その通りだよ。でもこの年になってデートとはちょっと照れるよ」と笑う。 恭四郎さんは「綾乃さん照れる事はないですよ。年は関係ないですから。また連絡します。よかったら二人だけでも会いましょう。私も暇な立場ですから」と言うと大声えを上げて笑っている。 綾乃が「恭四郎さん、もう私達の役割は終わりましたよ。後は二人に任せましょう。さあ行きましょか。今からデートですわね」と言うと 恭四郎は「ふむ、そうしよう」と言うと綾乃さんの手を握り締めて二人の前から立ち去っていくのでした。 池の前で雅也と彩音は、二人で見つめ合い。 やがて唇を重ね合わせていく。 「彩音。ぼく達はずっと一緒だよ。何があっても、僕は君を愛している。おじいさんが君のお婆さん綾乃さんに惹かれたようにぼくも君に惹かれているよ」
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