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お返事ありがとう
一週間前には
君は一生懸命詩を書いていたんだね
ステキな詩だったよ
じゃあ僕たちも
クルー全員で詩会を開こうかな?
男ばっかのむさ苦しいところだけど
詩を書けば少しはむさ苦しさも和らぐかな?
こんな詩はどう?
今ごろは君の地元では
水無月祓いでもやってる頃かな?
この文が君のもとへと届くころには
君は笹に短冊をくっつけて
お星様に祈っているのだろう
僕たちのこの恋文は
いつかお星様にまつわる民間伝承のように
有名な恋物語の一節となって
皆の記憶に刻まれ
皆の心の中に包まれるんだ
君は地球のお姫様で
僕はさすらいの星の王子
今度地球に帰ったときに
僕たちの物語を君といっしょに広めよう
それは類型化された恋物語なんかじゃなく
そうそれは 不変の愛の物語
地球へ帰ってくるのはいつになるかわからないけれど
また地球の女神
つまり君
に出会えたときに
僕は宇宙中で一番きれいな花をもってきて
君にプレゼントしよう
そして君が待ち望んでいた
言葉をいっしょにプレゼントするよ
それは
誰もが生まれたときから知っていて
誰もが大切な人ができたときに
必ず口からこぼれ落ちるセリフ
「愛しています!」
と
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