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白い空間に一人だけ佇むハナミ。
ハナミは先ほど旅立った人間について考えていた。
最後まで変な人でしたが、悪い人ではありませんでしたね。
「それにしても、『また会おう』か・・・」
そんなの滅多なことじゃ有り得ないのに、それこそ誠一さんが死んであの世に来ない限りは。
「でも―――」
一言つぶやき、クスッと微かに笑う。
「あの人なら、常識を捻じ曲げて会いに来そうだな」
自分の楽しみが増え、鼻歌交りに私は業務に戻るのだった。
「あ、転生する場所設定するの忘れてた」
誠一を送ってから数分後、自分の失態を思い出すハナミ。
最後まで残念な子であるハナミだった。
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