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「ふわぁぁぁ~」
大きな欠伸をしながら、目一杯に体全体で伸びをする。
それにしても准将、今朝は遅いな。
いつもは私よりも早くに起き、朝御飯を作ってくれているのに。
伍長はふと昨日の探索を思い出す。
「迷い森から抜けるのに手間取られてしまったから、疲れて深く眠っていらっしゃるのだな」
しかし伍長の腹の虫が、「食べ物をよこせ!」と訴えてくる。
今度は小さく欠伸をしながら、伍長は准将の寝室の扉をノックした。
「おはようございます。准将」
けれども反応がない。訝しみ、そっと扉を開ける。
百戦錬磨の准将が自分の侵入をあっさり許すなんて、何かあったに違いない!
そろそろとベッドを覗き込めば……
「え?」
驚きの呟きを零した拍子に、愛器・ゴッド・オブ・デス(※巨大ハンマー)を滑り落としてしまう。
案の定、轟音と衝撃が起き、ベッドの上の准将の体も大きく跳ねた。慌ててキャッチすると、余りの軽さに戸惑う。
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