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央華大陸が南北に分裂している時代。
北朝・東來が滅亡し北方が混乱している中、南朝・南庸は平和を享受し、享受しすぎた。
爛熟期に入った文化は退廃し、芸術に耽溺した皇帝は皇太子を決めずに崩御した。
そのため幼い陳丹・陳寓という皇子をめぐって後継者争いが勃発。
堅亮という若手の重臣に陳寓派が近づき、先手を打って陳丹派を襲撃、その手を間一髪で逃れ、初老の重鎮である劉成を頼ったことで急速に内乱へ発展した。
若く鋭気と野心のある堅亮は陳寓を皇帝に立て、既成事実をもって全土に覇を唱えようとしたが、陳丹擁する劉成は、彼と同年代で志をともにする壬覇と進軍。
帝都から出ようとしない堅亮を誘い出した劉成・壬覇は、盟和平原で堅亮軍を撃破。
そのまま帝都に入城すると悪行を繰り返していた陳寓派を、返す刀で同じ穴のむじなだった陳丹派を粛清。
そのまま陳丹を皇帝に即位させると、これまでの憂いを発散させるように国体を改造。
凄まじい反発の中それを成功させ、改革によって被害をこうむった者たちに自分を殺させ恨みを消すと、後を託された壬覇はさらに国体を強化。
まったく新しい後南庸という国を完成させた。
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