ちゃいるどとらぶる

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「陽太陽太!何昼寝してんだ起きろ!!」 人が気持ちよく寝ているにも関わらず問答無用で叩き起こしてきやがるそいつの頭は、紅色。 奇抜にもほどがある色をした髪の少女、白橋 夏氷(しらはしなつひ)はベッドに寝転ぶ俺、秋風 陽太(あきかぜようた)の腹の上に乗りながら顔を覗き込んでいた。 「………重い、退け」 「おっ、重い!?………ま、まぁ、仕方ないか、それは…」 「?」 てっきり殴られるのかと思いきや、予想外な反応が返ってきたので目をパチパチとさせる俺。年頃の女子が重いと言われて怒らないはずがない……なのに、何故…? 「陽太、大ニュースだぞ!!」 「な、何が?」 軽く混乱している俺に、夏氷は満面の笑みを浮かべた。 「デキちゃったぞ、私と陽太の子供が!!」 「………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………、はい?」 「だから、デキたんだ。妊娠したんだよ、私」 「………………今日はエイプリルフールか、その嘘はマジで心臓に悪いからやめてくれ」 「嘘なもんか。最近よく気持ち悪くなる事が多くて病院行ったんだ。そしたらなんと妊娠してましたって!もうビックリして腰が抜けそうだったぞ私は!!」 「…………」 「でも、これからの生活が楽しみなんだ私。そりゃ不安とかもあるけどさ、やっぱり、陽太との夫婦生活とか幸せしかないし…エヘヘ、陽太大好きだぞ~」 「………………」
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