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「寝不足なら睡眠薬が一番よ、すーぐ眠りに落ちれるから」
「薬になんか頼りたくない」
「なら逆に眠くなるまで起きてることね。生活リズムは狂うけどそれしかないわ。よかったわね陽ちゃん、悩み事解決して」
「何一つ解決してねーよ。……ハー、気分転換に散歩してくるか」
「あたしも付き合う!デートしましょうデート!」
「姉ちゃん、そういや最近仕事溜まってるとか言ってなかったか?」
「……そ、そのために気分転換しようかと…」
「昨日の夜もそんなこと言って連れ出されたんだが?」
「くっ……最近ちょっとスランプなのよねぇ、いいデザインが思い浮かばないのよ」
「仕事片付いたらデートしてやるよ。わかったら部屋で缶詰めしてろ」
「くッ…!引きこもりニートに戻る時が来たってわけね…」
「仕事で引きこもりするんだからニートじゃねーだろ。つーわけで散歩行ってくるー」
「じゃああたしは陽ちゃんのベッドの上で仕事を」
「やめろ何する気だ」
「仕事よ仕事!ナニする気なんて無いから!」
「それでもダメだ、ほらさっさと出てけ」
姉ちゃんを追い出し、寝間着から服を着替えてどこをうろつくか考えていると不意にケータイがメッセージの通知を知らせて来た。
恐る恐るメッセージを開くことに。夏氷か?夏氷からのデートの誘いか?それなら気分転換になるからいいんだが。
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