冬火ちゃんの猛進撃

16/56
1843人が本棚に入れています
本棚に追加
/469ページ
「たまにはね、置きっぱなしにしてたら勿体ないでしょ?」 「てことは家とかでは穿くのか」 「ま、まぁね」 (ホントは昨日学校終わってから買ってきた新品なんて言えないし…) 「いや、でもお前……ちょっと見せすぎじゃねえか?」 「これくらい他にもいるでしょ。制服よりは短いけど別に見せすぎじゃないわ」 「…女ってそういうの意外と気にしないんだな。ショートパンツとか穿いてる人もいるけど、男からしたらよくわかんねえよ」 「自分に自信があるから穿けるんでしょ。私も足には自信があるの、なんたってあんたが好きな足だしね」 足を大きく挙げて見せびらかしてくる冬火から視線を無理矢理逸らそうとするが、普段は靴下で隠されている理想の足がここまで露になっているところなんて滅多に見れないせいで眼球が高速で行ったり来たりしやがる……さてはこいつ、これを狙ってスカート穿いてきやがったな…? 「ほら、ちゃんと見なさいよ。普段あんまり穿かないから変な所がないか確認しなさい」 「やめろやめろ見せつけるな」 (……この女、太陽に色目を使ってる…!?太陽が好きな足とか言ってたけど、もしかしてこの女の足も私の手と同じ太陽の好みってこと?こ、これじゃあ私の武器が役に立たないじゃない!) 「あ、あ~…人混みって疲れるわね~、太陽私の手を握ってはぐれないようにしなさい」 「お安いご用だ!」 「「…………」」
/469ページ

最初のコメントを投稿しよう!